マスターズ切符へ望み 遼ミラクルショットで8位浮上

[ 2014年3月24日 05:30 ]

第3ラウンド、17番でパーパットを決めてギャラリーに応える石川

USPGAツアー・アーノルド・パーマー招待 第3日

(3月22日 米フロリダ州オーランド ベイヒルクラブ&ロッジ=7419ヤード、パー72)
 石川遼(22=CASIO)がスーパーショットで上位に残った。10位から出て2アンダーの70で回り、通算7アンダーの209、首位と8打差の8位に浮上した。最終18番はラフからの池越えの2打目をビッグスライスをかけてグリーンオン。パーをセーブしてマスターズ出場圏へ望みをつないだ。71で回ったアダム・スコット(33=オーストラリア)が通算15アンダーで初日からの首位を守った。

 “メークミラクル”を予感させる一打だった。最終18番パー4。石川の2打目はピンまで211ヤードある爪先下がりのラフ。池越えながら「思い切って打った」という3Iは前方の木の左を抜け、40ヤードのビッグスライスがかかってグリーンオン。パーをセーブし「内容的には2オーバー、3オーバー。よくこのスコアで上がれた。あしたにつながる」と自画自賛した。

 日本のスターも米国では人の子。この日はスタート前に地元メディアの取材を受け、練習場ではテレビカメラを向けられた。米国初の経験に「ちょっと違う雰囲気」と緊張し、硬さが出て3番では3日目にして初めてボギーが先行。前半9ホールは第1打でアイアンを使った以外、フェアウエーは1度しかキープできなかった。しかし、中盤に入って「ほぐれてきた」とショットが息を吹き返し、11番から3連続バーディーで巻き返した。

 マスターズ出場へ1つでも順位を上げることが目標だ。ブラドリーらメジャー覇者が上位に名を連ねる最終ラウンド。それでもスコットが首位を独走するだけに、石川は「自分のプレーに集中できる」と最終日を自身との戦いと位置づけた。

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2014年3月24日のニュース