森田 貫録V 2位に4打差「昨年のレースに比べたら全然楽」

[ 2014年3月24日 05:30 ]

今季初優勝を飾った森田は仲間からフラワーシャワーで祝福される

Tポイントレディース 最終日

(3月23日 佐賀県武雄市 若木ゴルフ倶楽部=6304ヤード、パー72)
 賞金女王の森田理香子(24=リコー)が、2位に4打差をつける圧勝で今季初優勝を飾った。単独首位から出てボギーが先行したものの13、14番で連続バーディーを奪い、71の通算8アンダーで通算7勝目を挙げた。賞金ランクも2位に上昇し、連続賞金女王への意欲も示した。通算4アンダーの2位に原江里菜(26=NEC)、通算3アンダーの3位に福田真未(21=えん)らが続いた。

 女王の冠にふさわしい勝ちっぷりだった。ボギーが先行する苦しい流れも、終わってみれば4打差の圧勝。森田は優勝インタビューでちゃめっけたっぷりに言った。

 「バーディーがなかなか取れなかったけれど、昨年の女王レースに比べたら全然、楽でした」。1打差の首位から出て、パー4の3番でティーショットが右のカート道に流れ、苦しい3オン。しかしグリーン右端から4メートルを決め「あれが入ったから、耐えられた」と振り返った。6番でボギーを叩き、原に並ばれたものの、7番パー5で2オンに成功しバーディーで抜け出すと、見せ場は3打差のリードで迎えた13、14番だった。いずれも原より遠い7メートル(13番)、1・5メートル(14番)のバーディーパットを先にねじ込む。原も入れ返してきたが、後半の9ホールでは付け入る隙を与えない、勝負強さが際立った。

 「勝てるだろうと思われるのはうれしいけれどプレッシャーはあったし不安もあった」。その支えになったのが、昨年の横峯とのし烈な女王レースを乗り越えた経験だった。「去年は何をするにも震えていたけれど、きょうは“山が意外と高いなあ”って景色を見られるようになった」と周囲を見渡す余裕が備わった。

 これで、賞金ランクは首位のサタヤに369万4000円差の2位に浮上。開幕前は賞金ランク5位を目標に掲げていたが「不動さんが6年連続で(賞金女王を)獲っていらっしゃるし、岡本さんからは“人ができることは自分もできる”と教えてもらっている。チャンスがくれば目指していきたい」と話した。目標は師匠の岡本綾子のようなうまさと強さを兼ね備えた正真正銘のプロフェッショナル。3戦目での今季初Vも森田にとっては通過点に過ぎない。

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