元大関・琴欧洲が引退 優勝1回「お相撲さんになって良かった」

[ 2014年3月20日 13:57 ]

引退を発表した琴欧洲

 日本相撲協会は20日、元大関でブルガリア出身の関脇・琴欧洲(31=本名安藤カロヤン、佐渡ケ嶽部屋)が現役を引退することを発表した。

 2日目から9連敗していた春場所11日目に「左肩鎖関節脱臼で2週間の休業加療を要する見込み」との診断書を提出し休場。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は19日に「肩が痛くて力を出せないということだった。体を休めて何とか来場所に、と思っている」と話していたが、本人と話し合った結果、引退を決断した。

 琴欧洲は「精神的にも体力的にも限界だった。何回もけがをしたけれど、12年頑張ってきたので悔いはない。相撲は自分の人生。お相撲さんになって良かった」と振り返った。

 レスリング経験者の琴欧洲は2メートル2の長身を生かし、05年九州場所後にヨーロッパ出身として初めてとなる大関に昇進。08年夏場所には14勝1敗で初優勝を果たした。今年1月には欧州出身力士では初めて日本国籍を取得、引退後は親方として相撲協会に残る資格を得た。

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2014年3月20日のニュース