出遅れにファン悲鳴、挽回に期待「気持ち切り替えて」

[ 2014年2月20日 07:14 ]

女子SPの演技を終え、厳しい表情の浅田真央

ソチ五輪フィギュアスケート女子SP

(2月19日)
 フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)をテレビ観戦した国内のファンや関係者は20日未明、日本勢の苦戦に悲鳴を上げた。「気持ちを切り替えて」。選手を気遣いながら、フリーでの挽回に期待を寄せた。

 東京・新宿のカラオケ店では14人がテレビ画面に向かって日の丸を振りながら応援。村上佳菜子選手(19)、鈴木明子選手(28)と続く日本勢がジャンプを成功させると拍手が起きたが、ミスが出るとため息も漏れた。

 浅田真央選手(23)の演技が始まると顔の前で手を合わせ、祈るような表情に。ジャンプで転倒した瞬間「あー」と悲鳴が上がり、その後はみな押し黙った。東京都荒川区の事務員関根里枝さん(36)は「真央ちゃんにはフリーで満足できる演技をしてほしい」とエールを送った。

 浅田選手が小中学生時代に好物のチャーハンを食べに訪れた、名古屋市の定食屋「互楽亭」店主井上一夫さん(67)は自宅でテレビ観戦。「精神的な重圧が強すぎたかな。フリーでは練習の成果を出し切ってほしい」と話した。

 浅田、村上両選手が所属する中京大スケート部の湯浅景元部長(66)は、「浅田選手は期待に応えようとする思いが強すぎた。村上選手は笑顔が少なく、スピードも全体的に遅かった」と分析した。

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2014年2月20日のニュース