日本勢に負の連鎖…真央に重なる重圧、後半のジャンプミスが致命傷に

[ 2014年2月20日 08:00 ]

フィギュア女子SPを終えた浅田はぼう然とした表情

ソチ五輪フィギュアスケート女子SP

(2月19日)
 “負の連鎖”としか言いようがない。日本人のトップを切って20番目に登場した上佳菜子(19=中京大)が後半の3回転フィリップが1回転になるミス。続いて24番目滑走の鈴木明子(28=邦和スポーツランド)は冒頭の3回転―3回転の1つ目のジャンプで失敗…。重圧の浅田真央(23=中京大)には、いくつもの重圧が重なった。

 ただでさえ緊張する最終滑走に加えて、最大のライバルであるキム・ヨナ(23=韓国)が今季世界最高となる74・92点の高得点をマークし、一つもミスが許されない状況に追い込まれていた。さらに浅田の直前に滑った地元ロシアの17歳アデリナ・ソトニコワがそれに迫る高得点を出し、会場は異様ともいえる雰囲気に包まれていた。

 冒頭のトリプルアクセルで転倒。これまでは、そこから立て直すこともできた浅田だが、ミスが続いた。3回転フィリップが回転不足になり、高得点が見込めた後半の3回転―2回転のコンビネーションジャンプも2回転のコンボ扱い…。得点は伸びず、日本勢の最下位に沈んだ。

 浅田は自分でも何が起きたのか理解できない様子で「自分でも終わってみて、まだ何も分からないです…」の言葉を絞り出すのがやっと。4年前の涙を糧に目指した悲願の金メダルは大きく遠のいた。

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