伊藤みき車椅子で傷心帰国 しばらくは治療専念

[ 2014年2月12日 05:30 ]

負傷した伊藤みきが車いすで無念の帰国をする

ソチ五輪女子モーグル

 ソチ五輪のフリースタイルスキー女子モーグルを右膝の負傷で欠場した伊藤みき(26=北野建設)が11日、成田空港着の航空機で帰国した。車椅子に乗った伊藤は関係者に付き添われながら早々に空港を後にした。

 悲痛な表情が落胆の大きさを物語っていた。飛行機から降りた伊藤は自力で歩けず、空港職員が押す車椅子に乗り、一言も発することはなし。その右膝にはサポーターが巻かれていた。

 昨年12月に右膝じん帯を損傷。手術をして全治8カ月と診断されたが、五輪に出場するために手術を回避し、リハビリに努めた。しかし、6日の予選1回目の直前練習で再び右膝を負傷。滑りきった直後に倒れ込み動けなくなるほどだった。8日の予選2回目も欠場。試合で一度も滑ることなく、自身3度目の五輪は幕を閉じた。

 同便に乗り合わせたスノーボード男子スロープスタイル8位入賞の角野は「“大丈夫ですか”と聞くと、“たぶん手術をすると思うけど、大丈夫”と答えてくれた。明るかったので安心した」とやりとりを明かした。しばらくは治療に専念し、復帰を目指すことになる。

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2014年2月12日のニュース