惜しい!悔しい…松山、米ツアー初Vに2差届かず4位

[ 2014年2月4日 05:30 ]

最終ラウンド、15番でバーディーパットを外し悔しがる松山

USPGAツアー フェニックス・オープン最終日

(2月2日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7152ヤード、パー71)
 惜しくも米ツアー初優勝を逃した。3位から出た松山英樹(21=LEXUS)は3バーディー、1ボギーの69で回り、通算14アンダー270で首位に2打差の4位だった。68をマークしたケビン・スタドラー(33=米国)が通算16アンダーで悲願の米ツアー初優勝を飾った。

 スコッツデールの曇り空に同調するかのように松山の表情はさえなかった。今季2度目のトップ5入りとなる4位よりも初優勝を逃した悔しさが先行した。「チャンスはあったが、勝てなかった。それが結果として残っただけ。悔しさの方が大きい」と2打差に泣いたラウンドを振り返った。

 「リーダーボードは見ていた」と優勝を意識してのラウンドだった。スコアを2つ伸ばして迎えた13番で1メートルのバーディーパットを沈め首位に1打差まで詰め寄った。しかし、16番パー3で「風を読み間違えてしまった」とティーショットがグリーンをオーバー。痛恨のボギーを叩くと、続く332ヤードの17番パー4では1オンに成功したが、2・5メートルのバーディーパットはカップに蹴られた。最後の3ホールは4日間でバーディーなし。グリーン上で苦しみ「昨日から自分の思うストロークができなくなってしまった」と修正できなかったことを悔やんだ。

 昨年痛めた左手親指付け根の負傷から復帰して2戦目。前週は16位、今週は4位とブランクを感じさせなかった。昨年11月のカシオ・ワールドオープンから約2カ月間試合を回避したが、1月上旬に渡米すると、気候の穏やかなハワイで課題の小技を徹底的に磨いた。その結果、今シーズンの平均パット数は28・35で全体10位。スコアにおけるパットの貢献度を表すストロークス・ゲインドは全体13位と昨季の76位から大幅に改善された。この日はパットに苦しめられたものの、成果は数字に表れ始めている。

 ホールアウト後、東北福祉大の阿部靖彦監督に「パターが肝心なところで入りませんでした。(状態は)疲れていないし、元気です」と電話で報告した。次戦は13日から行われるノーザントラスト・オープン。1週間のオフを控え「ショットもパットもアプローチも全て練習して良い状態で試合に入りたい」と誓った21歳は、次戦の開催地ロサンゼルスへ向かった。

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2014年2月4日のニュース