母と一般参加の女子大生が…前田「ビックリ」初挑戦4位!

[ 2014年1月27日 05:30 ]

4位に入った前田は一般参加の母・淳子さん(右)を笑顔で出迎える

大阪国際女子マラソン

(1月26日 長居陸上競技場発着の42・195キロ)
 練習でも30キロ以上を走ったことがないマラソン初挑戦の前田は“未知の領域”であるはずの30キロから力強かった。5キロのスプリットタイムは30~35キロが最も速く、16分59秒。「30キロ以降のラップタイムは自分でもビックリ。時計が合っているのかなって思いながら走っていました」。一般参加の女子大生が、2時間26分46秒の4位でデビュー戦を飾った。

 今回の挑戦は家族への思いが発端だ。昨年8月に父・節夫さんががんで亡くなった(享年54)。市民ランナーである母・淳子さん(50)と一緒に大阪を走ることで実業団ランナーだった父の弔いとするつもりだったが、“記念走”で一躍注目の的に。2時間55分24秒で40位だった母は「マラソンは30キロから、なんてアドバイスをしたのですが…」と娘の活躍に目を丸くした。

 赤羽の引退で日本人最上位扱いとなり、今秋のアジア大会代表の有力候補になった。最短ならキャリア4戦目でリオデジャネイロ五輪に出場することも可能。「まだ実感が湧かない」と語るキュートなルックスの22歳は、女子マラソン界のヒロインになる可能性は十分にある。

 ▽アジア大会女子マラソン代表選考 昨年11月の横浜国際、大阪国際、3月の名古屋ウィメンズの日本人上位3人から最大で2人を選ぶ。アジア大会で優勝すれば15年の世界選手権(北京)代表となり、ここで8位以内に入った日本人最上位が自動的に16年のリオデジャネイロ五輪代表に決まる。

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2014年1月27日のニュース