佳純 感涙!3年ぶり女王 愛倒した17歳・森に完勝

[ 2014年1月19日 05:30 ]

3大会ぶり2度目の優勝を喜ぶ石川

卓球全日本選手権第5日

(1月18日 東京体育館)
 感涙の返り咲きだ。女子シングルス決勝で石川佳純(20=全農)が森さくら(17=大阪・昇陽高)に4―0で完勝。3年ぶり2度目の日本一に輝き、歓喜の涙を流した。3連覇が懸かっていた福原愛(25=ANA)は準決勝で森に0―4でストレート負け。男子ダブルス決勝は森薗政崇(18)三部航平(16=ともに青森山田高)組が制した。

 無欲で進撃した3年前とは違う。決勝で17歳の森に完勝した石川は、試合直後のインタビューで感極まった。「凄くうれしい。(周囲への)感謝の気持ちが…、はい」と涙を拭う。12、13年と2年連続で決勝で福原に敗れていただけに「福原さんは決勝でいつも素晴らしいプレーをしていた。私も素晴らしいプレーをしようと思って臨んだ」と振り返った。

 準決勝で福原に勝った森との決勝。第1ゲームは7―10と劣勢に立たされたが、粘って14―12と逆転。「あれで流れに乗れた」。昨秋から元中国女王の陳莉莉コーチに師事。「技術的にも精神的にも進歩を感じる」。男子日本代表を担当するトレーナーの下、フィジカル強化も図ってきた。2ゲーム目以降は森を翻ろうし、成長の跡を見せつけた。

 今後は海外のワールドツアーを転戦し、東京開催の世界選手権団体戦(4月28日開幕)には女子のエースとして臨む。「日本開催で凄く楽しみ。いつも以上に気合が入る。今年は飛躍の一年にしたい」。涙が乾いた瞳には、中国撃破と金メダルが映っている。

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