“複合のエース”暁斗 インフルでダウン フランス行き断念

[ 2014年1月7日 05:30 ]

渡部善斗は兄・暁斗がインフルエンザにかかったため1人で渡欧

 日本のエースがインフルエンザで“KO”された。ノルディックスキー複合の日本代表がフランスに向けて成田空港から出発。ところが、W杯総合2位と好調の渡部暁斗(25=北野建設)の姿だけがなかった。

 原因はインフルエンザだ。先月末に帰国してから北海道・名寄で合宿を行っていたが、地元の長野に戻って年を越した後に発症。一時は40度近い高熱が出たという。シーズン前に予防接種も受けていたが、別の型にかかった可能性もある。河野孝典コーチは「1カ月前のこの時期でまだよかった。あとは復帰時期が重要。完治する前に焦ってこじらせてはいけない」と語った。弟の渡部善は「僕も年始まで一緒にいたのでびくびくしている。何度も熱を測ってるけど上がってこないから大丈夫かな」とマスク姿で不安げだった。

 渡部暁は来週中にもチームメートを追って出発予定。体調が整えば、17日から始まるオーストリアでのW杯3連戦で復帰することになる。今季は出場した6戦中4戦で表彰台に上がるなど好調だっただけに、今後への影響が心配される。

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2014年1月7日のニュース