関学大 不運の有楽町火災余波 控え&スタッフ遅刻

[ 2014年1月4日 05:30 ]

<オービック・関西学院大>味方同士で交錯しパスをつかみそこねてしまう関西学院大・田中(右)

第67回ライスボウル 関学大16―34オービック

(1月3日 東京ドーム)
 社会人王者のオービックは学生王者の関学大を34―16で下し、自身の記録を更新する最多7度目、史上初の4連覇を果たした。関学大はJR有楽町駅(東京都千代田区)近くの建物火災の影響で東海道新幹線が運休になり、控え選手やスタッフが試合に遅れる不運。3年連続で敗れ、12年ぶりの優勝を逃した。

 3年連続で屈したオービックの壁。鳥内監督は「4年生は社会人に勝って卒業させたかったけど…。相手が強かった」と素直に脱帽した。第2Q4分46秒に追いつきながら、学生相手には無敵を誇ったディフェンスが相手の攻撃に耐えられない。中央を突破され、TDランで勝ち越しを許すと、以降も2TDなどで着実に点差を広げられた。

 早朝にJR有楽町駅付近のビルで発生した火災のため、東海道新幹線が正午前まで全面不通。兵庫から当日移動だった控え選手、スタッフ約80人は名古屋駅付近で足止めされた。試合中にスタッフがスタンド上段で相手の陣形を分析したり、プレーの指示をサインでフィールドに送るなど裏方の働きが勝負を左右するアメフト。急きょスタンドに応援に来ていたOB約30人に協力を仰ぎ、後発部隊が到着する第2Q途中まで戦った。「普通に戦えたのは後半から。でも、しゃあない」。指揮官は敗因をアクシデントに求めなかったが、後味の悪さは残った。

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2014年1月4日のニュース