羽生、驚きの高得点も…4回転サルコー失敗「悔しいのが本音」

[ 2013年12月6日 22:04 ]

<GPファイナル 男子フリー>オーサーコーチと抱き合う羽生

GPファイナル第2日

(12月6日 マリンメッセ福岡)
 自身への最高のバースデープレゼントだった。7日に19歳の誕生日を迎える羽生結弦がパトリック・チャン(カナダ)の世界歴代最高にあと2・02点と迫る合計293・25点でGPファイナル初優勝。

 演技後はすぐには立ち上がれなかったほど力を出し尽くした4分30秒。自己ベストを30点近く更新した羽生だが「悔しいのが本音。でも点数で評価していただけたので、これをきっかけにもっと強くなりたい」と貪欲だ。

 冒頭の4回転サルコーで転倒したものの、その後はジャンプ、ステップ、スピンとノーミスの演技。技術点は今年のフランス杯でチャンが記録した100.25点を超える102・03点を記録したが、羽生自身は最後まで4回転サルコーの失敗を悔やんだ。

 日本男子のファイナル制覇は昨季の高橋大輔(関大大学院)に続いて2人目。羽生がソチ冬季五輪の代表入りに大きく前進した事実は変わらない。「ソチが決まったのか、決まらないのか分からないけど、また次の試合があるのでショートはもっとよくなるように、フリーでは(4回転)サルコーを決められるように頑張りたい。もっと強い自分になれるように」。18歳最後の日を最高の形で締めくくった福岡で羽生は力強く誓った。

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