小平 W杯女子500で今季初表彰台 五輪切符前進

[ 2013年11月30日 05:30 ]

女子500メートル 37秒72で3位に入った小平奈緒

 スピードスケートのW杯第3戦第1日は29日、カザフスタン・アスタナで行われ、女子500メートルで小平奈緒(27=相沢病院)が37秒72の好タイムで今季初の表彰台となる3位に入り、ソチ五輪代表に大きく前進した。優勝は李相花(韓国)で37秒27で開幕5連勝。女子5000メートルは石沢志穂(トランシス)が7分6秒79で4位と健闘し、五輪代表入りをほぼ確実にした。

 女子のエース小平が五輪代表入りをぐっと引き寄せた。第2戦で1000メートルの世界記録を出したボウ(米国)と同走。スタートから加速し、得意のバックストレートで相手を引き離した。最後のカーブもきれいに回り、標高などがほぼ同じ長野市エムウエーブで出した国内最高記録37秒87を大きく上回る37秒72をマーク。「表彰台に立つのと立たないのとでは気持ちの勢いが違う」と安どの表情を見せた。

 今オフはどんぶりいっぱいの“男飯”でパワーアップに成功。現在はソチ五輪本番に向けて、通常の食事に戻し、体の切れを出している段階だ。500、1000メートルと日本記録を更新するなど状態も悪くなかったが、表彰台という結果に届かなかった。W杯の合間を縫って帰国した20~22日の3日間は練習パートナーである男子選手の後ろを滑り「スピードの感覚をすり込ませた」と準備は万端だった。

 今大会のリンクはオレンジ色の客席など五輪会場に似た雰囲気を持つ。「ソチと似ているので、いいイメージをもらって本番を迎えたい」。悲願の五輪メダルへ勢いづく表彰台となった。

 【女子】▽500メートル (1)李相花(韓国)37秒27(2)ウォルフ(ドイツ)37秒70(3)小平奈緒(相沢病院)37秒72(9)辻麻希(開西病院)38秒03(14)神谷衣理那(毎日元気)38秒34(15)住吉都(ローソン)38秒41 

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