高藤 ひらめきの肩車で連覇「やっと世界王者らしい試合」

[ 2013年11月30日 05:30 ]

優勝した高藤はナンバーワンポーズ

柔道グランドスラム東京大会第1日

(11月29日 東京体育館)
 ひらめきが高藤の男子60キロ級連覇を支えた。世界選手権でも対戦した金ウォンジンとの決勝。「アップ場で自分に対する対策を練っているのを見て」、練習でも2度しか掛けたことがない、釣り手で通常とは逆の襟を持ちながら相手に潜り込む肩車を選択。鮮やかな一本を奪い「やっと世界王者らしい試合ができたかなと思う」と笑顔を浮かべた。

 今月3日の全日本学生団体で逆転負けを喫し、左肩を亜脱臼。欠場を勧められたが、強行出場を選んだ。全日本男子の井上康生監督は「こういう状態を乗り越えたというのは自信になると思う」と評価。「自分は常に進化していかないと勝てない」と気持ちを引き締めた20歳は「来年は1年間、無敗が目標。ただの世界王者じゃ駄目だと思う」と力強く話した。

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2013年11月30日のニュース