明大・円生主将 悲願舞台「メイジに入ってワセダを倒さないと」

[ 2013年11月28日 05:30 ]

早明戦を4日後に控え、練習にも熱が入る明大主将の円生(左)

 ラグビーの関東大学対抗戦は、12月1日に現在の国立競技場では最後の早明戦を迎える。早明両校は4日後に迫った大一番へ向け練習。明大の円生(まるみ)正義主将(4年)は「メイジに入ってワセダを倒さないと意味がない」と並々ならぬ思いを口にした。

 No・8での先発が有力な円生だが、実現すれば早明戦の出場は4年生にして初めて。それどころか昨年度までの対抗戦は、途中出場が1試合あるだけだ。「歴代キャプテンのようにバリバリな感じは、正直ないですね」と苦笑いしたが、度重なる膝の故障がその原因。「中学の時、早明戦を見てメイジに入りたいと思った」という舞台に懸ける思いは人一倍強い。

 個人的にも負けられない相手がいる。早大の垣永真之介主将(4年)だ。中学時代はそれぞれ全国大会で大阪府の代表、九州の代表として対戦。常翔学園(大阪)3年の09年には、春の選抜大会で垣永擁する東福岡(福岡)と決勝で相まみえ、17―61で敗れた。高校ジャパンではチームメートで親交もあるが、この白星だけは譲れない。「チームは一つになっている」。紫紺に染まった国立で、歓喜の雄叫びを上げると決めている。

 ≪早大・垣永主将 昨年のリベンジだ≫早大の垣永にとっては、ロスタイムに逆転され32―33で敗れた昨年度のリベンジを期す一戦となる。後半32分、自陣ゴール前のスクラムを右プロップの垣永が崩したと判定され、明大に6点差に迫られる認定トライを許した。「自分のスクラムで負けた試合がいくつもある」と自戒を込める主将にとっては、4年連続出場が濃厚な一戦。円生とは対照的だが「この1年、早明戦のために頑張ってきた」と譲れぬ思いを口にした。

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