卓球が初V!東京五輪決定メモリアルイヤーに悲願達成

[ 2013年11月19日 05:30 ]

<第56回オールスポーツマンゴルフ大会>団体戦で優勝し、笑顔でガッツポーズする卓球チームの(左から)池ヶ谷登喜雄、唐橋博、松下浩二、宮崎義仁、坂口信豊

スポニチ主催第56回オールスポーツマンゴルフ

(11月18日 埼玉県飯能市平松・久邇カントリークラブ=東コース3305ヤード、女性2943ヤード、西コース3293ヤード、北コース3301ヤード、女性2960ヤード パー72)
 56回目を迎えた伝統のオールスポーツマンゴルフが行われ、38団体(団体戦は33団体)、167人の新ペリア方式による熱戦が繰り広げられた。団体戦は卓球が初優勝し、20年東京五輪開催が決まったメモリアルイヤーに悲願のタイトルを手に入れた。個人戦は野球の野端啓夫(64)がグロス86、ネット71・6で制し水野健次郎杯を獲得。65歳以上の選手が対象の高石真五郎杯は、ソフトテニスの西田豊明(65)が手にした。 =敬称略=

 メモリアルイヤーにタイトルをつかんだのは、五輪競技の卓球だった。日本時間9月8日、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長(当時)が、20年五輪開催地を「東京!」と発表してから71日。表彰式で司会者が「優勝チームは…卓球の皆さんです!」と声を張り上げると、大きな拍手が湧き起こった。

 92年バルセロナ大会から04年アテネ大会まで、五輪に4大会連続で出場した松下浩二が勝利の女神を振り向かせた。初めてオールスポーツマンゴルフの舞台に立った46歳は、ロンドン五輪で男子日本代表の監督を務めた宮崎義仁をして、「(ゴルフでも)卓球界のエース」と言わしめる存在。グロス82、ネット72・4で個人でも5位に入った松下は「優勝に貢献できてうれしい」と笑みを浮かべた。

 現役時代は名カットマンとして活躍。ラケットをクラブに握り替えたこの日は「あまり良くなかった。パターがまとまれば良かったけどね」と振り返ったが、後半はアイアンがさえた。ピンポン球の下の方を斜めに切るように打つカットと、アイアンの感覚は似ているという。宮崎が「卓球とゴルフはボールの大きさがほとんど同じだからね」と言うように、慣れたサイズのボールを巧みにコントロールした。

 20年東京五輪に向けて卓球界には中学1年の平野美宇、伊藤美誠ら金メダルの期待が懸かるホープがいる。「五輪が決まった年に優勝できてうれしいですね。また来年も呼んでもらえるなら、頑張りますよ」と松下は、今後も若手に負けない活躍を誓っていた。

 ▽オールスポーツマンゴルフ 日本の主要スポーツ団体の代表が一堂に会し、スポーツ界全体の発展を目指すためにできた大会。第1回は1958年に大箱根CCで開催され、13団体、22チームの81人が参加した。

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2013年11月19日のニュース