美姫 ソチ消滅危機…SP自己ワースト、まさかの13位

[ 2013年11月4日 06:00 ]

演技を終え渋い表情の安藤

フィギュアスケート東日本選手権第2日

(11月3日 群馬県総合SCアイスアリーナ)
 ソチ五輪2次選考会を兼ねて行われ、4月に女児を出産した安藤美姫(25=新横浜プリンスク)は、女子ショートプログラム(SP)で自己ワーストの41・97点で13位と出遅れた。五輪代表最終選考会となる全日本選手権(12月21日開幕、さいたまスーパーアリーナ)の出場権を得るためには、今大会で5位以内が必要。4日のフリーで逆転を目指す。

 07、11年と2度世界を制した元女王がまさかの13位発進。3季ぶりの復帰戦だった9月のネーベルホルン杯は59・79点、10月の関東選手権は56・25点と滑る度に得点が下がる。この日は取材に応じず、自身のツイッターで「あまりうまく滑れなかったけど大丈夫。あしたはベストを尽くす」と英語でつぶやいた。

 ジャンプは着氷が乱れ、ステップも下から2番目のレベル2の低評価。表現力を示す5項目の演技点も4項目で5点台と低かった。全日本選手権進出ラインの5位とは5・58点差と巻き返しが可能な接戦だが、フリーは体力面の不安が大きい。「今季限りで引退します」と明言している安藤は全日本への道が断たれれば、4日が国内大会でのラスト演技となる可能性が高い。ソチ五輪への挑戦は崖っ縁まで追い込まれた。

 ◆安藤のソチ五輪への道 現時点で安藤は五輪最終選考会・全日本選手権の出場権がない。東日本選手権5位以内で、全日本の出場資格を得る。ソチ五輪の枠は3で、全日本の優勝者は決定。2人目はGPファイナル日本人最上位メダリストと全日本の2、3位選手の中から選考。2人目の選考から漏れた選手と、世界ランク日本人上位3人、国際大会のベストスコア日本人上位3人の中から3人目の代表を選考する。GPファイナルに出場せず、世界ランク、シーズンスコアも上位に入ることが難しい安藤には、全日本優勝が求められそうだ。

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2013年11月4日のニュース