佳菜子 4位止まり ジャンプミス連発、ファイナル黄信号

[ 2013年11月3日 06:00 ]

女子フリーで演技する村上

フィギュアスケート GPシリーズ第3戦中国杯最終日

(11月2日 北京)
 女子フリーで村上佳菜子(18=中京大)は4位の108・62点にとどまり、合計165・95点で4位に終わった。GPシリーズの上位6選手が出場するファイナル(12月5日開幕、福岡)進出が厳しくなった。今井遥(20=ムサシノク)は合計150・30点で6位。男子では小塚崇彦(24=トヨタ自動車)が226・92点で3位だった。

 思い出の北京で、村上が輝きを放てなかった。首都体育館は、シニアデビューした10~11年シーズンにファイナルで舞った舞台。3回転フリップが1回転、ダブルアクセルが1回転半となり、フリーの自己ベストに14・47点も及ばない。SP4位から巻き返せず、「緊張して、考えすぎてしまった」とジャンプの失敗を悔やんだ。

 肌が弱い18歳は深刻な大気汚染の中国開催に不安を抱えていたが、環境よりもジャンプの不安の方が大きかった。「(拠点の)中京でやる時よりきつく感じた。試合で気持ちが高ぶっているのもあるのかもしれない」。オフに振り付けで北米に足を運んだが、滞在中に体重管理に失敗。春からの大学生活との両立にも慣れず、万全と言えない状況だった。

 ファイナル進出に黄信号がともり、次戦は22日開幕のロシア杯(モスクワ)。村上は「プログラムの中でジャンプを跳べるようになれば」と課題を挙げ、山田満知子コーチは「ジャンプの質はいい時はいい。(12月21日開幕の)全日本(選手権)に間に合えば」と復調に期待を寄せた。

 ▼今井(3回転サルコーで転倒し6位)疲れすぎてジャンプで体が動かなかった。ステップから体が苦しくなってジャンプに集中できなかった。リンクも暑かった。

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