ＮＢＡ開幕　ヒート３連覇へ好発進、ブルズに圧勝

開幕戦を飾ったヒートのジェームズ（右）

　ＮＢＡ１３年シーズンが２９日に開幕。ファイナル３連覇を狙うヒートは地元マイアミでチャンピオン・リング授与式に臨んだあとブルズと激突。前半で２１点のリードを奪って勝利を収めた。左膝のじん帯断裂から１年半ぶりに戦列に戻ったブルズのデリック・ローズ（２５）は３４分間、プレーしたものの１２得点止まり。ほろ苦い復帰初戦となった。ロサンゼルスではコービー・ブライアント（３５）を故障で欠くレイカーズが優勝候補のクリッパーズを下して白星発進。控え選手だけで計７６得点を挙げて“番狂わせ”を演じた。

　ヒートは開始５分でわずか２得点ながら、第１Ｑ残り３分３３秒にブルズのローズがベンチに退くとすかさず反撃開始。結局、３点シュートをチームで１１本成功させてじりじりと点差を広げていった。エースのジェームズは３８分間で１７得点８アシスト６リバウンド。数字的には物足りなさも残るが「これはチーム競技だ」と勝利を優先させる姿勢をのぞかせた。ファイナル連覇達成から１３１日目。「優勝はもう終わったこと。もう一つの旅が始まっている」とジェームズは表情を引き締めていた。

　≪ローズ復帰も、ほろ苦１２得点≫プレシーズンではいい動きを見せていたブルズのローズだったが、開幕戦ではいまひとつの内容。インサイドの動きも封じられ「敗因は自分のパフォーマンス。流れを変えることができなかった」と漏らした。今年２月に復帰するとささやかれていたが、プレーオフ出場も見送って批判を浴びたリーグ屈指のポイントガード。３１日のニックス戦が“追試”となる。

　≪ブルズと五分≫ヒートは昨季、ローズ不在のブルズに２勝２敗。プレーオフ東地区準決勝では４勝１敗だった。ローズは１２年５月１０日以来の公式戦出場。