日馬富士 出雲大社で奉納土俵入り 相撲開祖の子孫からエール

[ 2013年10月24日 06:00 ]

遷宮を祝い、出雲大社で土俵入りを奉納する横綱日馬富士。左は宝富士、右は時天空

 横綱・日馬富士(29=伊勢ケ浜部屋)が相撲の開祖を生んだ地でパワーを充てんした。60年ぶりに遷宮中の島根・出雲大社で横綱・白鵬とともに奉納土俵入りを披露。「縁起のいい所。宮司さんも可愛がってくれている。心温めて頑張ります」と力を込めた。

 日馬富士と出雲大社は縁が深く、しこ名は同大社相模分祠(ぶんし)の考案。しかも、親交のある千家尊祐宮司(70)の祖先が力士の始祖、野見宿禰(のみのすくね)。日本書紀によると、7世紀に出雲国から大和国に呼ばれて当麻蹴速(たいまのけはや)と戦い勝利。これが相撲の起源とされる。

 1300年以上の時を経て子孫、千家宮司から「心優しい横綱。相撲の発展のために頑張って」と激励されては心身も引き締まる。この日は、境内にある野見宿禰神社にも参拝。初心に帰るには、これ以上ない一日となった。

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2013年10月24日のニュース