筑波 3戦目で今季初勝利 メイジ圧倒の8トライ

[ 2013年10月7日 06:00 ]

<筑波大・明大>後半29分 筑波大・山沢(左)は、明大・田村のタックルを交わしトライを決める

関東大学ラグビー

(10月6日)
 対抗戦は各地で2試合が行われ、昨年度の優勝校同士の対戦は筑波大が明大を50―10と圧倒し、今季3戦目で初勝利を挙げた。1年生SO山沢拓也が、対抗戦デビュー2試合目で勝利に導いた。大学選手権4連覇中の帝京大は、日体大に147―0と大勝。リーグ戦1部は3試合が行われ、中大が勝ち点を12に伸ばした。

 試合の行われた埼玉県熊谷市出身の山沢が、地元で初勝利を飾った。「自分が出て負けたと言われたくなかった。前半は蹴り負けたが、後半は敵陣でプレーできた」。あどけなさが残る19歳の表情が少しだけ緩んだ。

 開幕から慶大、早大にまさかの連敗を喫したことで、古川拓生監督は「試合の入りからミスなくやる」ことを徹底。この日は開始0分で連続攻撃からWTB山内が先制トライを挙げると、その後も主導権を握り続けて前後半合わせて8トライ。司令塔として安定感を見せた山沢に対し、指揮官は「本人は不満だと思うが、1年だがミスしない。展開ラグビーをする上で重要」と及第点を与えた。

 熊谷東中2年の県大会3位決定戦で初めて、この日の試合会場でプレーし、深谷高に進学後も同じフィールドに立ってきた。「きょうは60点。高校2年、3年の県大会決勝が一番思い出に残っている試合」と振り返ったルーキーが、再び故郷でメモリアルな1勝を刻んだ。

 ≪春に続き屈辱≫明大は春も0―45と苦杯を喫した筑波大に50失点の完敗。甘いタックルにパスミスを繰り返したチームに、今季就任した丹羽政彦監督は「対抗戦が始まってからこの試合に絞ってきたし、相手のやってくることも分析通りだったが、選手が反応しなかった」とぶ然とした表情を浮かべた。圓生(まるみ)主将らをケガで欠き、先発の4年生は2人だけ。ゲームキャプテンを務めたNo・8の朴鐘圭は「僕のタックルミスで先制を許して、受けに回ってしまった」とうなだれた。

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2013年10月7日のニュース