松原 大会最年少14歳7カ月で予選突破 東京五輪目標

[ 2013年10月5日 06:00 ]

11番、ティーショットを放つ松原 

女子ゴルフツアー日本女子オープン第2日

(10月4日 神奈川県相模原市 相模原ゴルフクラブ東コース=6652ヤード、パー72)
 初出場の松原由美(大阪・白鷺中3年)が大会最年少14歳7カ月12日で予選を通過した。25位から出て71をマークし、通算1オーバーの145で首位と5打差の3位に浮上した。11年の大王製紙エリエール・レディースで国内女子ツアー最年少の12歳8カ月28日で予選を通過した天才アマが日本一を目指す。70で回った宮里美香(23=NTTぷらら)は通算4アンダーで首位を守った。

 あどけなさの残る14歳がリーダーボードを駆け上がった。この日のアンダーパーはわずか6人。松原は大会前に風邪をこじらせたが、プロ顔負けの1アンダー、71で回り3位に浮上。10年の柏原明日架(宮崎・日章学園高3年)がつくった14歳8カ月1日の大会最年少予選突破を更新。「自信はなかったけど予選通過したかったんで頑張りました」と笑顔を振りまいた。

 石川遼に憧れ、8歳からゴルフを始めた。かつてプロを目指し、現在は不動産業を営む父・都博(くにひろ)さん(51)がコーチで、理想のスイングは米ツアー15勝のヤニ・ツェン(24)だ。自宅ビルを改装した40ヤードの“鳥かご”で1日100球以上を打ち込む。510ヤードの8番パー5はヤニ・ツェンばりの速い回転力から繰り出す1Wで、270ヤード先のフェアウエーをキープ。3打目で1メートルに寄せてバーディーを奪った。スイングもパットもちゅうちょしない。天才中学生の強みだ。

 ゴルフを始めて約2年後、09年の日本女子アマは史上最年少10歳4カ月で出場。その後も数々の記録を打ち立て、7年後の東京五輪代表を目標に掲げる。「予選通過したから、思い切って自分のプレーをします」。14歳の声はまだまだ元気でいっぱいだ。

 ◆松原 由美(まつばら・ゆみ)1999年(平11)2月22日、大阪府生まれの14歳。8歳でゴルフを始める。5月のワールドレディース・サロンパス杯は14歳77日でメジャー最年少予選通過。中学3年間は水泳部に所属し週4日、1日5000メートルを泳ぎ体を鍛える。趣味はピアノ。そろばんは初段。得意クラブは1Wとパター。家族は両親と兄と双子の弟。長男の大輔さん(18)は日大1年でゴルフ部所属。1メートル63。

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2013年10月5日のニュース