今大会初の男女メダルなし 阿部香菜は3決で敗れる

[ 2013年8月30日 07:17 ]

女子63キロ級3位決定戦 オランダ選手(手前)に敗れた阿部香菜

 柔道の世界選手権第4日は29日、リオデジャネイロで男女各1階級が行われ、日本勢は今大会初めてメダルなしに終わった。

 女子63キロ級の阿部香菜(三井住友海上)は準決勝でヤーデン・ジェルビ(イスラエル)に絞め技で一本負けし、3位決定戦も敗戦。準々決勝で阿部に敗れた田中美衣(了徳寺学園職)は敗者復活戦でティナ・トルステニャク(スロベニア)に屈した。ジェルビはイスラエル勢初の金メダル。

 日本が同級でメダルを確保できないのは2003年大阪大会以来で、女子は4日間を終え金メダルなし。最軽量級からの4階級で優勝を逃すのは、無差別級を除く7階級で優勝できなかった05年カイロ大会以来となる。

 男子81キロ級の長島啓太(日本中央競馬会)は初戦の2回戦でイエセンコ・チェティッチ(スロベニア)に敗退。開幕から3階級連続で制した日本の快進撃は止まった。

 ▼阿部香菜の話 (初戦敗退した前回大会の)リベンジをするつもりで臨んだが、残念な気持ちでいっぱい。相手を上回る研究が必要だし、自分には気持ちのタフさがない。チームに悪い雰囲気はないと思う。

 ▼田中美衣の話 情けない。リードされた後に取り返すことが、全然できなかった。技術も戦術も足らなかった。この敗戦を生かして、また上を目指せるようにやっていく。

 ▼南條充寿・日本女子監督の話 63キロ級は70キロ級とともに海外勢にタレントが多く、苦戦を予想していた。(金メダルゼロに)選手が一生懸命やった結果なので、どんよりした空気はない。最後まで闘い抜く。(共同)

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