“新たな火種”上村会長 村上事務局長伴い渡欧も

[ 2013年8月21日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)は21日、都内で臨時理事会と評議員会を開き、上村春樹会長ら現職理事全員の辞職と、新会長就任が確実な宗岡正二・新日鉄住金代表取締役会長兼最高経営責任者らの新理事就任を決める。

 柔道の信用を取り戻す端緒に立つが、ここにきて上村会長が村上清事務局長を伴い、世界柔道選手権(26日開幕、リオデジャネイロ)と20年夏季五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会総会(9月7日開幕、ブエノスアイレス)に向かう可能性が浮上。問題視する声が出ている。

 国際連盟(IJF)の理事職を辞する考えの上村会長については、関係者の中にも「直接事情説明すべき」と渡航を勧める声もあるが、同行者は一連の問題の責任の一部があると認定され職を解かれる村上事務局長。全柔連のある理事は「なぜ?という理由も説明できないし(渡航費の)出所によっては問題になるのでは」と話した。新体制の船出に新たな火種となる可能性は否定できない。

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2013年8月21日のニュース