“和製ボルト”飯塚 本家に完敗で決勝届かず

[ 2013年8月17日 06:00 ]

男子200メートル準決勝、力走する飯塚(左から2人目)とボルト(右下)

世界陸上第7日

(8月16日 ロシア・モスクワ=ルジニキ競技場)
 “和製ボルト”が本家に完敗だ。男子200メートルで10年世界ジュニア選手権金メダリストの飯塚翔太(22=中大)は、予選を20秒71の6組3位で通過すると、準決勝2組で世界記録保持者のウサイン・ボルト(26=ジャマイカ)と激突。「一緒に走りたい」と夢見た舞台が実現したが、序盤からスピードに乗れずに20秒61の7位。03年大会で銅メダルを獲得した末続慎吾以来の決勝には届かなかった。

 200メートルで世界ジュニアを制したのはボルトと同じ。日本男子初の快挙で大きな注目を浴びたが、昨年のロンドン五輪では同学年のディーン元気(21=早大)に話題をさらわれた。「僕の世代は“飯塚世代”って言われていたんですけどねぇ」。今季も100メートルで10秒01をマークした桐生祥秀(17=洛南高)が日本陸上界の中心で、目立ちたがりの飯塚は捲土(けんど)重来を期していた。合宿や遠征など積極的に海外に飛び出し、予選落ちだったロンドン五輪からの成長は見せたが、目標の決勝は遠かった。

 ▽200メートル準決勝 「2組」(1)ボルト(ジャマイカ)20秒12(7)飯塚翔太(中大)20秒61=落選

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2013年8月17日のニュース