松山 全米プロ初日は2オーバー 深いラフにてこずった

[ 2013年8月9日 06:00 ]

10番でパーパットを決めた松山

全米プロ選手権第1日

(8月8日 米ニューヨーク州ロチェスター オークヒルCC=7163ヤード、パー70)
 海外メジャー最終戦が開幕した。米ツアーの来季シード権確保を目指す松山英樹(21=東北福祉大)は10番からスタート。ショットが乱れ、ラフに打ち込む場面が目立ち、2バーディー、4ボギーの2オーバー、72でホールアウトした。藤田寛之(44=葛城GC)は3バーディー、1ボギー、1トリプルボギーの1オーバー、71で回った。

 松山は深いラフにてこずった。序盤は快調だった。インから出て13番パー5で第3打をピン手前1・5メートルに付けて初バーディー。しかし、15番パー3では第1打が左のラフに入りボギー。16番パー4では第2打を手前2・5メートルに乗せてバーディーを奪い返したものの、17番パー4では第2打をミスしてラフからのアプローチが寄らずにボギー。18番も第2打をグリーン奥のラフに打ち込みボギー。後半の1番は10メートルから3パットを打って3連続ボギーを叩いた。

 開幕前日には石川と練習ラウンドをこなした。ラウンド後にはアプローチ練習場で意見交換しながらラフからのアプローチを繰り返した。カナダ・オープン、ブリヂストン招待と北米特有の粘りのあるラフに苦戦していただけにライバルからも貪欲に吸収した。

 ショットも調子を落としていた。全英オープンでボールを右足寄りに置いて低い球を打っていた癖が残っていたのが原因だった。これも、今大会のテレビ解説者を務める加瀬秀樹からアドバイスを受けて修正した。

 オークヒルCCはフェアウエーが狭く、グリーンが小さい。しかもグリーンの芝はベントにスズメノカタビラ(雑草)が混じりボールの転がり方が不規則。松山は「アプローチでパーを拾っていかないといけない」とティーショットとアプローチとパットを鍵に挙げていたが、予想通りの展開となった。

 来季シード権獲得には次戦ウィンダム選手権(15日開幕、米ノースカロライナ州)までに賞金ランク125位相当の賞金を獲得する必要がある。松山の獲得額は58万3074ドル(約5600万円)で現時点で125位相当。この大会で25位以内に入れば、昨季の125位の獲得額(64万7510ドル)を突破し、シード当確となる見通し。まずは予選通過、そして上位進出に向けて、21歳は踏ん張った。

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2013年8月9日のニュース