北島 100メートルはメダル届かず6位

[ 2013年7月30日 06:00 ]

男子100メートル平泳ぎで6位に終わった北島康介

水泳世界選手権第10日

(7月29日 スペイン・バルセロナ)
 10年前の再現はならなかった。北島は5番手でターン。得意の後半でも巻き返せず、59秒98で6位に沈んだ。

 10年前、同じバルセロナの地で100メートル、200メートルと世界記録(当時)で2冠を達成した。前日の準決勝をぎりぎりの8位で通過した後、平泳ぎの元五輪王者は「決勝では10年前の記録を塗り替えたい」と強気に宣言したが、有言実行とはならなかった。

 今季から拠点を米国から日本に戻し、再スタートを切った。そして再び平井伯昌コーチ(50)に師事。2月には「自分の水泳人生を締めくくるときには、再び平井先制に指導してもらいたいという気持ちがとても強かった。水泳を楽しむ一年にしたいし、最後の一年だと思ってやりたい」と競技人生が長くないことを示唆していた。平井コーチは「これが本当の集大成になるかもしれない。ベテランの味を出してほしい」と期待していた。表彰台には届かなかったが恩師の気持ちに応える迫力は見せた。

 30日には平泳ぎ50メートル予選に出場する。6大会連続メダルの最後のチャンスで、ベテランが意地を見せる。

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2013年7月30日のニュース