上村会長、全柔連から“去る”8月末での辞任申し出へ

[ 2013年7月27日 06:00 ]

全柔連の上村春樹会長

 全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長(62)が、会長職とともに理事も辞め全柔連から去る考えであることが26日、明らかになった。

 講道館で報道陣の前に姿を見せなかった会長に代わり、宇野博昌広報委員長が全柔連トップの心境を代弁した。「今さら(辞任が)10月メドという話もないし辞めるなら理事も辞める。それが会長の真意です」。会長辞任と理事辞任はイコールではないが、この先も影響力を持つ立場にとどまるのは得策ではないと判断したようだ。90年代から長きにわたって全柔連の理事を務め、09年からは会長に就任。しかし、どちらも辞めれば自動的に全柔連での職務は失うことになる。前日には今後の対応について「来週にお話しします」としていただけに、30日の臨時評議員会前にも8月末での辞任を申し出ると見られる。

 一連の問題で求心力の低下が著しい執行部も一蓮托生(いちれんたくしょう)となる。宇野氏によれば専務理事と事務局長、2人の副会長も辞任の動きに同調。この日、講道館を訪れた小野沢弘史専務理事も「一緒にやってきたわけだから」と上村会長とともに身を引く考えを示した。遅きに失した感は否めず、辞めて全てが解決するわけではないが、執行部総退陣は全柔連改革への一つのステップにはなりそうだ。

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2013年7月27日のニュース