真央 決意の初滑り!SP異例のスピード披露

[ 2013年7月25日 06:00 ]

アイスショーで今季のSPを披露する浅田真央

 フィギュアスケート女子の浅田真央(22=中京大)が24日、愛知県の愛・地球博記念公園内アイススケート場で行われたアイスショー「THE ICE」に出演。今季ショートプログラム(SP)の「ノクターン」を初披露した。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に失敗するなど精彩を欠いたが、集大成のソチ五輪へスタートを切った。

 ほろ苦い2分50秒だった。ピンクと紫の衣装に身を包んだ浅田が、夜の公演で今季のSP「ノクターン」を初めて披露した。冒頭のトリプルアクセルは力が入りすぎて1回転半に。連続ジャンプを予定していた3回転フリップの着氷が乱れて単発に終わり、ラストの3回転ループでは尻もちをついた。まだ完璧には程遠くても、ファンの前でプログラムを滑り切ったことに意味があった。

 14年ソチ五輪を目指す今季は、5歳で始まった競技人生の中で特別なシーズンになる。今年4月、世界国別対抗戦を終えた浅田は、ソチ五輪シーズンでの現役引退を表明した。5月下旬までにSP、フリーの振り付けを終え、国内で滑り込んできた。例年、プログラムの初披露は10月で、7月末に披露するのは異例だ。当初は昼の公演で滑った新エキシビション「スマイル」を夜の公演でも滑る予定だったが、当日になって変更した。

 10年バンクーバー五輪は銀メダルに終わり、大粒の涙を流した。「バンクーバーからもう3年たって、次の五輪が来るんだって思いがある。まだ出られるかどうかは決まっていないけど、(五輪の)切符を獲って、最高の演技で五輪を終われるように頑張りたい」。アイスショーで感触をつかみ、10月のGPシリーズ、年末の全日本選手権、そして来年2月の夢舞台へ。浅田が順調なステップを刻んでいく。

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