ミケルソン逆転初V!“レフティー”50年ぶり制覇

[ 2013年7月22日 06:00 ]

18番でバーディーパットを決め、ガッツポーズするミケルソン

USPGAツアー 第142回全英オープン最終日

(7月21日 英国ガレーン ミュアフィールド・リンクス=7192ヤード、パー71)
 最終18番、2打目をピン奥3メートルにつけたミケルソンはバーディーパットをねじ込むと、両手でガッツポーズをつくった。グリーン脇で待ち構えていた家族と勝利を確信したかのように抱き合った。

 5打差の9位から出た最終ラウンドは圧巻だった。多くの選手がスコアを落とす中、前半で2つ伸ばすと、バックナインでも3つ伸ばして66をマークした。この時点で2位に3打差をつける通算3アンダーでホールアウト。「これだけうまく回るのは大変なことなんだ」。最終組の結果を待ってメジャー5勝目を手にすると胸を張った。

 43歳のミケルソンは予選ラウンドは松山と同組で回った。「彼は素晴らしい。週末が楽しみだね」と日本の21歳へエールを送っていたが、自らが主役になった。マスターズ3勝、全米プロ1勝のメジャー覇者も全英オープンでは勝利はなかった。今季のメジャー第2戦、全米オープンでは2日目に首位に立ちながら最終的に2位に終わった。

 しかし、今大会前には前哨戦の欧州ツアー、スコティッシュ・オープンで優勝。自信を持って臨んでいた。全英をレフティーが制したのは1963年のボブ・チャールズ(ニュージーランド)以来、50年ぶり。ライバルのウッズが失速したのとは対照的に、もう一人の米国のヒーローが鮮やかな逆転劇を演じた。

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