ゲイ DHEAによる禁止薬物違反か…専門医から指導

[ 2013年7月18日 06:00 ]

 薬物に陽性反応を示して世界選手権(モスクワ)への出場を取りやめた陸上短距離界のトップ・アスリート、タイソン・ゲイ(30)が、抗加齢療法(アンチ・エージング)の専門医でアトランタ在住のクレイトン・ギブソン氏の指導を受けていたことが16日、明らかになった。

 スポーツ・イラストレイテッド誌(電子版)が報じたもので、同氏は多くのサプリメントに含まれているDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)による療法を行うことで有名。男性ホルモンなどの前駆体となるDHEAの使用は大リーグ、NFLなどのプロスポーツでは認められているが、世界反ドーピング機関(WADA)は禁止薬物に指定している。

 ゲイの尿検査でのBサンプルの結果は未公表。どんな薬物に陽性反応を示したのかは不明だが、DHEAによる違反ではないかという見方が強まってきた。

 ▽DHEA 若返り作用のある性ホルモンとして注目されており、細胞に浸透したあとに男性ホルモンや女性ホルモンに変換される。どのように変換されるかは年齢や性別によってさまざま。しかし筋肉増強効果もあるので、IOCはドーピングの対象にしている。

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2013年7月18日のニュース