激震!ゲイに続きパウエルも…薬物反応、世陸出場絶望的

[ 2013年7月16日 06:00 ]

 陸上男子100メートルで今季世界最高の9秒75をマークしていたタイソン・ゲイ(30=米国)に続き、同種目の元世界記録保持者、アサファ・パウエル(30)の尿からも興奮剤のオキシロフリン(メチルシネフリン)が検出されて関係者に衝撃が走った。

 この薬物は脂肪燃焼系のサプリメントに含まれているもので、これを提供したトレーナーは禁止薬物の売買による容疑のため滞在先のイタリアで逮捕。同選手は「故意に使ったのではない。規則を破ろうとしたものでもない」としながらも、来月にモスクワで開催される世界選手権への出場は絶望的となった。

 同じトレーナーにサプリメントをもらって服用した女子のシャローン・シンプソン(28)を含む4選手の尿もAサンプルの段階で陽性反応。北京五輪の200メートルで銀メダルを獲得しているシンプソンも処分の対象者となった。

 服用者がどれくらい存在するのかは不明。ジャマイカでは先月に女子のトップ・スプリンターの一人、ベロニカ・キャンベルブラウン(31)が利尿剤による薬物違反(本人は提訴)で処分の対象となったばかりで、ジャマイカ選手の大量処分となれば世界選手権にも大きな影響が出そうだ。

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2013年7月16日のニュース