復帰の蒼国来、完敗も「おかえり!」コールに感慨

[ 2013年7月8日 06:00 ]

土俵に上がり塩をまく蒼国来

大相撲名古屋場所初日

(7月7日 愛知県体育館)
 八百長裁判で勝訴し、11年初場所以来の本場所復帰を果たした幕内・蒼国来は2年半ぶりの勝ち名乗りを受けることはできなかった。この日は、支援者ら200人以上の大応援団が駆けつけ「おかえり!蒼国来」の大合唱。蒼国来も土俵入りで天を仰ぎ「神様に“帰ってきた”とあいさつしました」としみじみと話した。

 仕切りから「蒼国来コール」が起こる中、注目の復帰戦は徳勝龍にいなされた後に押し出され完敗。だが花道を引き揚げる表情は喜びに満ちていた。敗者にもかかわらずNHKのテレビインタビューにも呼ばれ、支度部屋では「緊張感よりもうれしさの方が大きい。支えてくれた人に感謝したい。こんな応援は初めて」と感慨に浸った。

 師匠の荒汐親方(元小結・大豊)は「自分の立ち合いで思い切りいっていた。あとは対戦相手を研究して戦い切ってほしい」とエールを送る。取組前に北の湖理事長からも「頑張れ」と声を掛けられたと打ち明けた蒼国来は、「支援者への恩返しは土俵で」と白星に飢えた目で言い切った。

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