6月誕生長男にV見せる!日馬 強いパパになるぞ

[ 2013年7月6日 06:00 ]

12年秋場所で全勝優勝し、2人の娘らと喜ぶ日馬富士

 日本相撲協会は5日、愛知県体育館で名古屋場所(7日初日)の取組編成会議を開き、初日、2日目の取組を決めた。名古屋3連覇を目指す横綱・日馬富士(29=伊勢ケ浜部屋)は初日は東小結・松鳳山(29=松ケ根部屋)との対戦が決定。6月14日に長男バトエルデネくんが誕生していたことも判明し、3場所ぶりの賜杯奪還に気持ちを高ぶらせた。綱獲りの大関・稀勢の里(27=鳴戸部屋)は初日に東前頭筆頭の豪風(34=尾車部屋)と対戦する。

 名古屋場所3連覇の決意表明の前に明かしたい事実があった。待望の長男誕生を明かした日馬富士の表情がみるみるうちに柔和になっていく。6月14日、都内の病院でバトトール夫人が長男バトエルデネくんを出産したことを公表。長女・ニャムジャラガルちゃん、次女・ヒシゲジャルガルちゃんに次ぐ第3子は約4000グラムで「元気に育ってくれたらいい。まだ誰に似ているとかはよく分からないけど…」と照れ笑いした。

 横綱は誕生を見届けると、大阪府堺市での伊勢ケ浜部屋の合宿に参加しそのまま名古屋入り。東京には戻れないこともあって、夫人から連日メールで送られる愛息の写真が心の支えだ。「バトエルデネ」の「バト」はモンゴルでは健康や頑丈、「ルデネ」は大切なものなどを意味するという。日本での通称はおかみさんの杉野森淳子さんが「和煌(わこう)」と命名した。日馬富士は「自分のやりたいことをやればいい。一生懸命にやればいい。自分の背中を見て育ってくれたらと思う」とうれしそうに話した。

 初日は小結の松鳳山に決定。過去6戦全勝と合い口のいい相手だけに「調整も自分なりにできているし、楽しみ」と余裕の口ぶりだ。しかし、北の湖理事長(元横綱)や横綱審議委員会からは名古屋場所では13勝以上の勝ち星を厳命されている。2日の春日野部屋への出稽古では栃煌山に6勝5敗と苦戦を強いられたものの、翌3日には綱獲りを目指す稀勢の里を10勝3敗と圧倒。やっと調子が上がり始めた。この日はオフだったが、「子供が生まれてどうこうじゃなく、やるべきことをしっかりやり綱の責任を果たすだけ」と自らに言い聞かせた。生まれた長男のため、横綱として父として結果を出すしかない。

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2013年7月6日のニュース