青山組、日本勢6年ぶりの決勝届かず

[ 2013年7月6日 06:00 ]

女子ダブルス準決勝で謝淑薇、彭帥組と対戦する青山(右)、シェパーズ組

ウィンブルドン選手権第11日

(7月4日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 女子ダブルス準決勝で青山修子(25=近藤乳業)シャネル・シェパーズ(29=南アフリカ)組は、第8シードの謝淑薇(27=台湾)彭帥(27=中国)組に4―6、3―6で敗れた。同種目の日本勢として07年大会準優勝の杉山愛、カタリナ・スレボトニク(スロベニア)組以来となる決勝進出はならなかった。

 第8シードの相手にストレート負けを喫し、青山の快進撃がついに終わりを告げた。第1、2セットを通じて4ゲームあった青山のサービスゲームでキープできたのは1ゲームだけ。パワーでは劣る1メートル54の小柄な体で奮闘してきたが、4大大会の準決勝では短所が大きく響いた。

 10年のHPジャパン女子オープンで藤原里華と準優勝したことがダブルスに取り組むきっかけとなった。シングルスに生かすためにも高いレベルの試合に出やすいダブルスに積極的になった。今年は国別対抗戦フェド杯の代表にも選ばれるなど成長。1月の全豪オープンでは仲の良い鄭賽賽(中国)がベスト4入りを果たしたことに刺激を受け「身近な選手が結果を出した。自分にもチャンスがあると思う」とベスト4の目標を現実に変えた。

 一方で「テニスはシングルス」という思いを捨てきれないのも事実。ただし、先輩のクルム伊達は「ここまできたらダブルスに絞ってやった方がいいんじゃないか」ともアドバイスを送っている。今回の好成績は本人をますます悩ませそうだが、ウィンブルドンでのベスト4は選手としての大きな経験になったことは間違いない。

続きを表示

2013年7月6日のニュース