富村 “後輩”松山に「クソっ」自己最高2位発進

[ 2013年6月28日 06:00 ]

10番、ティーショットを放つ富村

男子ゴルフツアー~全英への道~ミズノ・オープン第1日

(6月27日 岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7404ヤード、パー72)
 東北福祉大で松山英樹(21)の1学年先輩で、大卒1年目のルーキー、富村真治(22=ザ・カントリークラブ・ジャパン)が自己最高の2位発進した。アイアンがさえて6バーディー、1ボギーの67をマーク。5アンダーで、首位の今野康晴(40=京葉CC)と1打差につけた。松山は1オーバー、73で初日では自己ワーストとなる79位と大きく出遅れた。
【第1R成績】

 風が穏やかだった午前スタートを生かした。富村は出だしの10番でチップインバーディーを奪うと、アイアンが絶好調。15番、1番はともに第2打を9Iで1メートルに付けてスコアを伸ばした。ミズノ契約プロのために巡ってきた推薦出場。チャンスを生かして首位と1打差の2位に付けたとあって、表情が緩むのは当然だった。

 「アマ時代からここで3年プレーしているので、コースは知っています。ミズノの先輩に優しくしてもらっているし、ホームの試合のように感じてやりやすい」

 好発進の陰には、後輩の存在もあった。今季2勝の松山は東北福祉大の1学年下。大学生活をともに過ごしただけでなく、日本代表メンバーとしても一緒に世界を見てきた仲だ。プロでは同じルーキーながら、自身は予選落ちした4月のつるやオープン以来今季2試合目。毎試合のように優勝争いする松山は雲の上の存在。大きく水をあけられたことに「クソってなります。アイツにできるなら(自分も)できるようにならないといけない」と悔しさを隠さない。

 今春、大学を卒業して千葉県木更津市の所属先のコースでゴルフ漬けの日々を送っている。朝6時にコースに出社して仕事をし、午後から夜8時まで練習に打ち込む。ここで持ち味のショットの精度を上げた。「飛ぶ方ではないのに、ショットがパラパラしていたらゴルフにならないと分かった」。中学(那覇市立松島中)、高校(沖縄・興南高)の1学年先輩でオフには食事する仲の宮里美香も米国で活躍している。次はもちろん、自分の番だ。

 ◆富村 真治(とみむら・しんじ)1991年(平3)2月12日、沖縄県生まれの22歳。9歳でゴルフを始める。東北福祉大4年だった昨年の東北アマに優勝。昨年末の今季ツアー出場権をかけた予選会は53位。趣味はビリヤード。得意クラブはSWとパター。1メートル75、77キロ。

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2013年6月28日のニュース