東京五輪“中間発表”は高評価 IOC 評価報告書を公表

[ 2013年6月26日 06:00 ]

 TOKYOが夢へ一歩前進した。国際オリンピック委員会(IOC)は25日、20年夏季五輪招致を目指す東京、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)の3都市をIOC評価委員会が現地調査して作成した評価報告書を公表。東京は選手村から半径8キロ圏内に会場の85%を配したコンパクトな大会計画や財政、輸送などで高評価を受けた。AP通信も「東京が最も高い評価」と報じた。

 招致委員会の竹田恒和理事長が「東京の計画の卓越さが、報告書によって裏付けられたことを誇りに思う」と言えば、猪瀬直樹都知事も「大きな弾みになる」と自信の笑みだ。16年五輪招致の4年前の評価報告書では選手村の狭さなどで辛口の評価だったが、今回は大きな減点はなし。地震や津波に関する記述は多かったものの、電力供給問題を含め対策が十分取られているという結論だった。

 投票権を持つIOC委員の参考資料になる評価報告書が公表されたことで、招致レースは終盤戦を迎える。7月3日にローザンヌでIOC委員へ開催計画の説明を行い、9月7日に行われるIOC総会(ブエノスアイレス)でIOC委員が投票し、開催地が決まる。「チーム・ニッポンが一つになって全力を尽くす」と猪瀬知事。64年大会以来の夢舞台開催へ、さあラストスパートだ。

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2013年6月26日のニュース