女性理事の北田氏「柔道界への恩返しではなく、新たな修業」

[ 2013年6月26日 06:00 ]

全日本柔道連盟の理事に起用され、記者会見する(左から)田辺陽子氏、谷亮子氏、北田典子氏

全日本柔道連盟 評議員会

(6月25日)
 全柔連初の女性理事に就任した谷亮子、田辺陽子、北田典子の3氏が会見し、抱負を語った。

 一連の不祥事を「大変、重く受け止めている」と話した谷氏は「子供たちの夢、希望につながる健全な柔道界の構築」を掲げ、特に選手時代の経験から「選手、所属先、全柔連が孤立している。意思の疎通と透明性が重要」との認識を示した。

 田辺氏は、柔道界の現状を「体質が大変古く、外の風が入りにくい中で物事が進むので、外の世界とギャップがある」と指摘。「改革のスピード感が大切。新しい風を、女性として入れていきたい」と抱負を話した。

 暴力根絶プロジェクトのメンバーでもある北田氏は「自分を育ててくれた柔道界への恩返しではなく、新たな修業のつもりで任に当たりたい」と表情を引き締めた。

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2013年6月26日のニュース