エディージャパン 米国に快勝、ハード日程すべて勝った

[ 2013年6月24日 06:00 ]

前半、突進する藤田

ラグビーパシフィックネーションズ杯 日本代表38―20米国代表

(6月23日 秩父宮)
 最終戦で米国と対戦した日本はFW戦で圧倒し、認定トライを含む6トライを奪って快勝した。大会は2勝2敗の4位で終わったが、15日のウェールズ戦から8日間で3試合のハード日程を3連勝で終え、春シーズンの代表での活動を終了。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ就任2シーズン目で着実な成長を見せた。

 CTBの広瀬主将が苦笑いで振り返った。「僕が行ったらもうスクラムに決まっていた」。24―15で迎えた後半8分すぎ、ゴール正面10メートル付近のスクラム。圧力に屈した米国FWが反則を繰り返し1人が退場処分になった。PGで3点を加える場面で、FW8人は迷いなくスクラムを選択した。さらに押し、主審は認定トライの判定。ジョーンズ・ヘッドコーチは「自分ならPGを狙うが、スクラムに自信を持ったなら“おめでとう”と言いたい」と笑った。

 大会開幕前、スポットコーチとして招へいされたのが、マルク・ダルマゾ氏。スクラム重視のフランス人は「スクラムさえ勝てば試合に勝てる」と諭し、足の位置一つまで細かく指導。30分間組みっぱなしで、スクラムの上に人が乗る激しい練習もあったという。途中出場のプロップ畠山は「絶対押せると思って選択した」と胸を張った。

 ベテランのロック大野は「これまで日本のスクラムは弱いことが前提だった。今は武器になっている」と手応えを口にする。W杯本番を想定したハード日程を3連勝で乗り越えた日本。結果以上の進化が、そこにはある。

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2013年6月24日のニュース