桐生 山県とリレーのバトン練習!メダル狙い1走務める

[ 2013年6月22日 06:00 ]

<世界陸上男子短距離陣練習>リレーのバトンタッチの練習をする山縣(左)と桐生(右)

 陸上・世界選手権(8月、ロシア・モスクワ)の男子短距離代表の桐生祥秀(17=京都・洛南高)らが21日、都内で公開練習を行った。

 メダルを狙う400メートルリレーで1走を務める桐生は、下からバトンを渡す「アンダーハンドパス」で、2走のエース・山県亮太(21=慶大)とのコンビネーションをチェックした。2人は、バトンパスを含めた40メートルの距離でタイムを計測。ウオーミングアップを兼ねた1本目は3秒97だったが、2本目は3秒88、3本目は3秒89をマークした。

 世界選手権切符を獲得してから初の短距離合宿となった桐生は「最初はどこで掛け声を出せばいいか分からなかったけど、最後はしっかりタイミングも分かった」と振り返った。日本陸連の土江寛裕・男子短距離副部長によると、世界大会の過去最速は09年ベルリン世界選手権の3秒69。同副部長は「初めてにしては良かった」と評価した。400メートルリレーは08年北京五輪で銅メダルを獲得するなど、短距離種目では最も表彰台に近い。「自分ができることを全てやって山県さんにつなげたい。出るからには勝ちたい」と今後は洛南高でもアンダーハンドの練習に取り組んでいく。

 ≪初の海外も「楽しみ。イギリス、楽しんできます!」≫桐生は30日に世界最高峰のダイヤモンドリーグ第7戦(英国・バーミンガム)で男子100メートルに出場する。プライベートも含めて初めての海外になるが、不安よりも期待に胸を躍らせている。「楽しみ。イギリス、楽しんできます!英語も頑張ってきます!」。同大会は9秒台の自己ベストを持つスプリンターがズラリ。「失うものは何もない。世界を肌で感じたい」と意気込んだ。

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