北の湖理事長が還暦土俵入り 28年ぶり雲竜型で決意新た

[ 2013年6月10日 06:00 ]

太刀持ちに九重親方(左)、露払いに貴乃花親方(右)を従え、還暦土俵入りを披露する元横綱で日本相撲協会の北の湖理事長

 日本相撲協会の北の湖理事長(60=元横綱)は9日、東京・両国国技館で約1000人の関係者らが見守る中で還暦土俵入りを披露した。歴代9人目で、理事長在任中では88年の二子山理事長(元横綱・初代若乃花)以来25年ぶり4人目。

 太刀持ちは九重親方(元横綱・千代の富士)、露払いは貴乃花親方(元横綱、スポニチ本紙評論家)、立行司は5月の夏場所を最後に定年退職した第36代木村庄之助の山崎敏広氏が務めた。

 現役時代に愛用した化粧まわしに還暦を意味する赤い綱を締めて登場。雲竜型の横綱土俵入りではせり上がりでふらつく場面もあった。「28年ぶりにこの土俵に上がって綱を締めると緊張感が違う。もたもたしたが終わってホッとした。四股だけはいい音がした」と安どの表情で話した。

 夏場所中から体調を崩していたが、優勝回数が3人合計77回の豪華メンバーによる土俵入りを終え「新たな気持ちになった。まだまだ頑張らなければいけない」と決意を新たにした。03年6月1日の引退相撲以来10年ぶりに綱を締めた貴乃花親方は「天にも昇るようだ。思い出に残る一日でした」と感慨深げ。1日に58歳となった九重親方も「自分も2年後にあるし稽古しないとね」と話していた。

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