全柔連 元理事の永久追放を提案へ「セクハラ根絶の思いを込めこの決定に」

[ 2013年5月31日 22:16 ]

 柔道関係者の女性へのわいせつ行為を認めた全日本柔道連盟(全柔連)元理事の福田二朗氏(76)に対し、全柔連の特別調査チームは31日、東京都文京区の講道館で開いた会合で、会員登録を取り消して永久停止とする処分案をまとめた。

 この日の総務委員会で承認され、6月11日の理事会に諮る。全柔連は福田氏を、辞表を提出した28日付で退任扱いにしていたことを明らかにした。

 永久追放にあたる処分は、2月に準強姦罪で懲役5年の判決を受けた五輪金メダリストの内柴正人被告と同じ。

 特別調査チームに加わった全柔連の宇野博昌広報委員長によると、福田氏は関係者の女性と酒を飲んだ後、地下鉄のエレベーターでキスを強要。タクシーで逃げようとした女性を追い掛けるなどして相手に大きな恐怖を与えたことが厳しい処分につながったという。

 ソウル五輪銅メダリストで調査チームのメンバー、北田典子氏は「セクハラを根絶するという思いを込め、この決定に至った。セクハラ行為は今後、最低でも期限付きの登録停止になる」と話した。

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2013年5月31日のニュース