IOC、定年引き上げも 会長選を機に意見広がる…75歳案有力

[ 2013年5月31日 07:50 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)が現在70歳としている委員の定年を引き上げる動きがあることが30日、分かった。75歳とする案が有力だ。

 IOCはロゲ会長が9月に任期満了で退任する。12年ぶりに新会長が誕生するのを機に五輪憲章を改正すべきだとの意見が広がり、ゴスパー委員(オーストラリア)、ギラディ委員(イスラエル)、会長選への立候補を表明したキャリオン委員(プエルトリコ)らが「70歳を過ぎても十分に活動できる」との声を上げている。

 IOCは1999年に五輪招致スキャンダルで組織改革を迫られ、80歳だった定年を70歳に下げた。会長選に出馬する有力委員は定年引き上げを公約に掲げれば、定年が近い委員から支持を得やすくなるため、この動きはさらに加速するとみられる。

 キャリオン委員は「来年の総会ですぐに憲章を改正するのは無理かもしれないが、2、3年のうちには実現するのではないか」としている。(共同)

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2013年5月31日のニュース