松山 4打差27位発進!同組ジャンボには声掛けられず

[ 2013年5月31日 06:00 ]

<ダイヤモンドカップ 第1日>尾崎将司(右)と同組でのラウンドに胸ドキドキのスタートホールに向かう松山

男子ゴルフツアー・ダイヤモンド・カップ第1日

(5月30日 茨城県東茨城郡大洗町・大洗GC=7190ヤード、パー72)
 ルーキーの松山英樹(21=東北福祉大)は、5バーディー、4ボギーの71で、首位と4打差の27位発進した。インから出た前半に3連続ボギーを叩いたが、正確なショットから後半に3連続バーディーを奪って盛り返した。初めて同組で回った尾崎将司(66=マックス・インターナショナル)も高い修正能力を見せた新人のプレーを絶賛した。丸山大輔(42=アイテック)が7バーディー、2ボギーの67で首位発進した。
【第1R成績】

 数々のツアー記録を塗り替えてきたゴルフ界のレジェンドとの初めてのラウンド。さすがの大物新人・松山も緊張したのか、前半は16番から3連続ボギーとスコアを崩した。

 「オーラがあって、あまり近づけなかった。偉大な人なので打ち解けるとかはない」。それでも、ミスを素早く修正できるところが怪物の怪物たるゆえんだ。10、17番で1Wのティーショットを右ラフに入れたことで、後半は1Wの代わりに3W、2U、3Iを使用。その結果、前半3回だったフェアウエーキープが後半5回にアップ。さらに「(後半は)グリーンに乗る回数も増えたので、その分パットに集中できた」と雨で重くなったグリーンにタッチが合うようになり、4番からの3連続を含む4バーディーを奪った。5番で4メートルのパットを沈めた際にはジャンボから「よく入ったな」と声をかけられたという。

 自分から気安く言葉はかけられなかったが、大先輩のプレーをじっと観察するなど、66歳のカリスマの技を吸収しようと努めた。「アプローチの距離感が素晴らしかった」と収穫も多かったようだ。

 ジャンボもそんな後輩のプレーを「パワーがあるし、間合いの取り方などパットがうまい。上にいくやつはパットが下手じゃ駄目だからな」と称賛。そして「天性、センスの良さがある。(世界で)上にいく条件は持っている」と海外でも十分戦えると評価した。尊敬する人から自信につながる多くの言葉をもらった松山は、2日目以降に向け「もう少しショットの精度を上げたい」と上位を見据えた。第2ラウンドは文句なしのプレーで大先輩を驚かす。

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