沙羅 男子と初の合宿、技術と初舞台でのメンタル学ぶ

[ 2013年5月29日 06:00 ]

男子と合同合宿を行うことになった高梨。技術はもちろん、初めての経験となる五輪舞台でのメンタリティーも学ぶ

 ソチ五輪でメダル獲得の期待がかかる高梨沙羅(16=グレースマウンテンインターナショナル)ら女子ジャンプのナショナルチームが来月、男子ジャンプのナショナルチームと合同合宿を行うことが28日、明らかになった。

 女子ジャンプはソチから正式競技入りしたもので、男女が合同合宿を行うのは史上初めての試み。五輪2大会連続でメダルを逃しているスキー界にとっては、約8カ月後に迫る本番への起爆剤としたい考えだ。

 全日本スキー連盟関係者によると、合宿地は札幌・大倉山で、期間は2泊3日程度。同関係者は「ソチ五輪に向けて特別な試みでムードを上げていきたい」と狙いを話す。昨季はサマー、冬シーズンと個人総合を制した高梨にとっても、もちろん五輪は初めての経験。五輪出場経験のある選手との合同合宿は技術面だけでなく、精神面でも大きな財産となることは間違いない。

 もちろん、男子にもメリットはある。11~12年シーズンは伊東大貴(27=雪印メグミルク)が4勝を挙げるなど“上げ潮”だったが、昨季はケガに加え、スーツのルール改正などに苦しみ未勝利。だが、同じルールで勝利を量産した高梨は、格好の“お手本”となる可能性が高い。

 既に世界選手権では男女混合団体が種目として採用され、昨季は日本が金メダルを獲得。“相性”は抜群だけに、初コラボがどんな相乗効果を生み出すか。スキー界にとって五輪3大会ぶりのメダル獲得は、日の丸飛行隊の復活にも懸かっているだけに注目される。

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2013年5月29日のニュース