野口みずき 福士加代子らと共闘 異例のライバル合宿 

[ 2013年5月23日 06:00 ]

世界選手権に向けた米国での高地合宿を前に、意気込みを話す女子マラソンの野口みずき

 陸上・世界選手権(8月、モスクワ)女子マラソン代表の野口みずき(34=シスメックス)が22日、成田空港から米コロラド州ボルダーの合宿に出発した。

 合宿は日本陸連主催で福士加代子(31=ワコール)、木崎良子(27=ダイハツ)の代表2人も参加するが、野口が7月に行うスイス・サンモリッツでの合宿にも、福士が合流する計画があることが分かった。

 野口は6月21日に帰国し、7月3日からサンモリッツで合宿開始。そのまま開催地のモスクワに入るため、重要な最終調整の場となる。本番を見据えた調整に、ライバルが参加するのは異例だ。福士が希望したもので、野口も了承しており、関係者は「全ての練習を一緒にするわけではないが、合宿期間中に福士が合流してくると思う」と説明。福士は過去4度のマラソンでは、いずれも後半に失速。マラソンでの世界大会は初出場で、04年アテネ五輪を制した野口から学ぶものは多いはずだ。

 8月10日のレース本番まで、この日であと80日。野口は「コンディションに気をつけながら、上を目指して練習で追い込んでいきたい」と気合を入れた。左太腿肉離れで08年北京五輪を欠場するなど、度重なる故障に苦しんできたマラソン女王が、ライバルとの共闘で表彰台へ突き進む。

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2013年5月23日のニュース