桐生 大学進学へ 8月の世界選手権後に絞り込み

[ 2013年5月21日 06:00 ]

大学進学の意向を固めた桐生

 陸上男子100メートルで日本歴代2位の記録を持つ桐生祥秀(17=京都・洛南高3年)が来春、大学に進学する意向を固めたことが20日、分かった。

 高校トップクラスのスプリンターは進学するケースが多く、桐生も「(9秒台を)今年中に出せるか分からないが、まだ高校生なので大学生になってからでも出せればいい」と話している。3年後のリオデジャネイロ五輪は大学生として挑戦する。

 水面下では“桐生争奪ダービー”もスタート。日本陸連の関係者は「陸上界のスターですから、どこの大学も自分のところに来てほしいでしょう」と説明する。桐生は滋賀県彦根市出身で、現在の拠点は関西。関東と関西の大学でグラウンドなどの施設面に大きな差はないが、短距離の競技レベルは関東の方が圧倒的に上だ。昨年のロンドン五輪では桐生が目標にしている慶大・山県亮太、中大・飯塚翔太、早大の久鬼巧が代表に入った。

 桐生は7月30日開幕の全国高校総体(大分)、8月10日開幕の世界選手権(モスクワ)を終えた後、進学先を絞り込む見込みだ。指導者、練習環境、競技レベルを総合的に判断し、どの大学を選ぶのか。日本初となる9秒台へのアタックだけでなく、ワンダーボーイの決断にも注目が集まる。

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2013年5月21日のニュース