さくら、ツアー新92試合連続予選突破!Vで快挙祝う

[ 2013年5月5日 06:00 ]

92試合連続予選通過の新記録を達成し、記念ボードを持ち上げるも風にあおられ驚く横峯

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース第2日

(5月4日 千葉県市原市 鶴舞カントリー倶楽部=6445ヤード、パー72)
 横峯さくら(27=エプソン)が92試合連続予選通過のツアー新記録を達成した。前週、不動裕理のツアー記録91試合に並んでいた横峯は、首位から出て5バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダーの2位で決勝ラウンドに進出した。全美貞(30=韓国)が大会タイ記録の65をマークし通算10アンダーで単独首位に浮上した。
【第2R成績】

 初めて意識したのは18番だ。「祝92試合連続予選通過」。手製のボードを掲げるファンに手を振った。新記録を祝うセレモニーを終え、横峯は「92という数字を見ると頑張ったんだなと思います」と感慨深げに話した。1番で第1打を右ラフに入れてボギーにしたが、右に曲がるフェードで攻める姿勢は揺るがない。2番も右ラフから5メートルに付けてバーディー。合計5バーディーを奪い決勝に進んだ。

 04年のプロデビュー以来255試合に出場。決勝に進めなかったのは8試合(棄権2、失格1を含む)。2日間プレー後の予選落ちは05年伊藤園レディースが最後。その後7年半で218試合を戦い棄権2回だけという破格の安定感を誇る。

 フェードが持ち味なのに昨季は左に曲がる「逆球」が出た。「一昨年までは悪くても次の日には修正できたのに、それもできなかった」。オフに左に曲がるドロー習得にも取り組んだが「私には合わない」とすぐ封印。フェードに回帰すると「逆球」は消え、今は思い切り振れている。

 支えになったのは家族だ。同じくプロの姉・瑠依(30=加賀電子)とはゴルフの話はほとんどしないが、昨年不振の時期には「順位のことは忘れる。開き直るしかない」と弱音を吐いた。当時はカラオケでリフレッシュする機会も多かった。姉は「凄いよ。不動さんの記録を抜いたんだもの」と妹を称えた。宮崎の自宅を離れ、同行する母・絹子さん(55)はクラブハウスで知人らと祝賀会を催し、愛娘をねぎらった。最終日には参院議員の父・良郎さん(53)も駆けつける予定。「伸ばさないと優勝は見えてこない」。横峯は最大の武器フェードで2打差逆転を狙う。

 ≪100超えは米男子でも3人だけ≫国内男子ツアーの連続予選通過記録(マッチプレーは除く、記録の残る85年以降)はデビッド・イシイの73試合(85年KBCオーガスタ~88年日本オープン)。歴代2位は藤木三郎の51試合、同3位は中嶋常幸の48試合。石川遼は、10年ダイヤモンドカップ~11年とおとうみ浜松オープンでマークした23試合が最長。また米男子ツアーの記録はタイガー・ウッズの142試合。同ツアーで100試合以上の記録をマークしたのはバイロン・ネルソン(113試合)、ジャック・ニクラウス(105試合)を含め3人しかいない。

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