中田監督就任1季目で2冠 3度舞った!久光製薬3V

[ 2013年4月14日 06:00 ]

優勝を決め、胴上げされる久光製薬の中田監督

プレミアリーグ決勝ラウンド第7日

(4月13日 東京体育館)
 昨季と同じカードとなった女子の決勝は久光製薬が3―0で東レを下し、6季ぶり3度目の優勝を決めた。元日本代表セッターの中田監督は就任1季目で全日本選手権との2冠となった。久光製薬は新鍋、長岡ら若手のスパイクが決まって25―16、25―16、25―17と圧倒。最高殊勲選手賞は長岡が初受賞した。2連覇を目指した東レは主将の荒木やエースの迫田が精彩を欠いた。

 久光製薬は開幕から主力として出続けた21歳の長岡と石井が2桁得点し、前回決勝で敗れた東レに圧勝。経験の少ない若手の力を引き出し、頂点に立った中田監督は「メンタルも技術も成長した」とコート上で3度宙を舞った。

 自主性重視の指導でチームを変えた。内容が悪い敗戦後は選手に練習メニューを考えさせ、先発を選手同士で選ばせたことも。決勝後に大粒の涙を流したセッターの古藤主将は「言われなくても自ら考えてやる意識変化が生まれた」と語った。

 考える習慣は相手の攻撃分析にもつながった。第3セットは東レ・迫田のバックアタックを読み、2度も3人のブロックで止めた。好結果を残した女性監督は日本代表選手の育成も重視。「世界では常に強くあってほしい。(ロンドン五輪の)銅メダルの火を消しては駄目」と先を見据えた。

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