高校女子 柏原が逆転初V!中学女子は勝が完全V

[ 2013年3月29日 06:00 ]

高校女子の部で優勝した柏原明日架

第33回全国高等学校ゴルフ選手権春季大会・全国中学校ゴルフ選手権春季大会第2日

(滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース 高校男子=東コース6750ヤード、高校女子=北コース6379ヤード、中学男子=西コース6621ヤード、中学女子=西コース6266ヤード、いずれもパー72)
 高校女子は初日4位の柏原明日架(宮崎・日章学園2年)が69で回り、2打差を逆転して初優勝を飾った。男子は首位をキープした比嘉一貴(沖縄・本部2年)を2打差で田中大心(広島・瀬戸内2年)が追っている。中学男子は岡崎錬(岐阜・美濃加茂西2年)がプレーオフを制して初めての全国タイトル獲得。女子は通算2オーバーの勝みなみ(鹿児島・長田2年)が完全優勝を果たした。

 <高校女子 柏原、優勝も内容に不満>2打差を逆転し、柏原が初の栄冠に輝いた。時折雨がぱらつくコンディション。体を冷やさないように待ち時間もストレッチをする細心の注意と大胆な攻めがかみ合い、3アンダーで抜け出した。それでも「(優勝は)うれしいですけど、内容に満足はできません」と会心の笑みはない。試合後には地元宮崎へ戻り、29日開幕の女子ツアー、アクサ・レディースに出場。今大会の優勝で6月のニチレイ・レディースの出場権も獲得するなど、活躍の場は広がるばかりだ。

 <高校男子 田中エンジョイゴルフで2差>楽しみながら結果を出した。2日間、首位を守る比嘉を2打差で追うのが田中だ。「県大会とか中国大会より緊張しなかった。(同組の)比嘉君のプレーとか見てて“面白いな”と思ってやってました」。前半はイーブンパーで、雨が降り始めた後半にスコアを2つ伸ばした逆境に強い男。「優勝争い?それより最終日も楽しみながら、いつも通りにやりたい」と無欲の戴冠を狙う。

 <中学女子 勝、祖父に最高の誕生日祝い>有言実行の優勝だ。初日首位の勝がそのまま逃げ切った。祖父の市來龍作さんが26日に73回目の誕生日を迎え、前夜に電話で「俺のために優勝してくれ」と激励され、「任せておいて」と答えたという。「先週のTポイント・レディースで予選を通過して自信がついた。それが良かったのかも」。将来の目標を「優勝を期待されて、その通りに結果を出すゴルファーになりたい」と話す2年生。その素地は十分に備わっている。

 <中学男子 岡崎、プレーオフ制しV>岡崎が激戦を制した。首位で出ながら、雨の影響でスコアを2つ落として久保田とのプレーオフに突入。「気持ちをしっかり切り替えられたのが良かった」とバーディーで勝負を決めた。1日2時間の練習以外に、昨冬から下半身強化のため短距離ダッシュ、5キロの長距離走を日課にする。おかげで1Wの飛距離が平均で10ヤード伸びた。「将来はメジャーで勝つ選手になりたい」と話した。

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